1622 温故
最新の技術や知見を知る「知新」の前に、すべきことがあります。四字熟語の順番で言えば「温故」です。エネルギーのひっ迫が叫ばれている昨今、投稿者のお勧めは70年代の二度のオイルショック後に編み出された、省エネ・脱石油の知恵を学ぶことです。何しろ、この時は原油価格が数倍になり、ガソリンなどの石油製品価格も2倍になり跳ね上がり、つられて色々な商品の価格も上昇、しかもその傾向が右肩上がりだったため、国を挙げてパニックに陥ったものです。
しかし、戦後のモノ不足を経験し、生来の工夫好きでもあったこの国の人々は、これに対抗するために多くの工夫を重ね、多くの省エネ・新エネ技術を開発したのでした。タップリ時間のある人は、1週間くらい大きな図書館に通い、その頃の新聞記事を丁寧にスキャンすれば、多くの有用な情報やキーワードが見つかるはずです。国もサンシャイン計画やその後のムーンライト計画に、どれほどの税金が注ぎ込まれたかを考えると、その頃の成果をお蔵入りにさせるのは、その税金をドブに捨てるに等しいと思うのです。これらのプロジェクトから生まれた開発技術の中からは、太陽光発電の様に日の目を見た技術ももちろんありますが、多くは報告書やその試作品の製作程度で終わってしまったものも多い筈です。少し思い出すだけでも、風力発電、太陽熱発電、光触媒による水分解(水素発生)、潮汐発電、濃度差発電、熱電素子、波浪発電、小水力利用、バイオマス利用技術、パッシブ冷暖房住宅、地熱利用技術などなど、枚挙にいとまがありません。
最近これらの技術の再発掘やバージョンアップが、ボチボチ始まってはいますが、まだ限定的です。とりわけ、太陽光の直接利用(紫外光=エネルギーや光合成など、可視光=昼光利用など、赤外光=熱利用など)、とりわけ太陽光+光触媒による水素発生技術、さらにはバイオマスの高度利用については、優先度を上げた開発の加速が必須です。これらのアイデアを報道した新聞記事から、その特許公報や論文などに当たれば、今の技術を組み合わせて、比較的短期間で実用化することは十分可能でしょう。もちろんその頃の特許権などはとうの昔に切れていますので、まったくフリーで使えるでしょう。
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