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2006年9月 2日 (土)

36 植物と昆虫

ついでに虫の話です。植物と昆虫(動物)の間には切っても切れない関係があります。殆どの昆虫は、生きていくうえで依存する植物の種類が決まっています。例えば、蛾や蝶々は、芋虫時代に沢山の植物の葉を食べますが、食べる葉の種類は何でも良いのではなく、カイコであれば桑の葉だけ、モンシロチョウであればキャベツの葉など数種類の植物しか食べません。

一方植物側も、色んな昆虫に食べられてはたまりませんので、手を尽くして自分の身を守ります。例えば、味を悪くするとか、忌避物質を出して虫を遠ざけるとか、木材のリグニンの様に硬く分解されにくい材料を作るなどの戦略があります。逆に、ホルモン様の匂いを出して、受粉に必要な虫をおびき寄せるとか、或いは植物がその虫そのものを食べてしまうケースも結構多くあります。いずれにしても、植物と昆虫(や動物)は長い時間を掛けて、互いに密に関係しあいながら進化してきた訳でこれを「共進化」と呼んでいます。

したがって、人間が勝手に植物を切り倒したり、逆に昆虫を駆除したりすれば、微妙にバランスしていた自然の関係(生態系)がガラガラと崩れてしまう訳で、我々の知らない共進化の関係がまだまだ多くある事を考えれば、安易な自然への干渉や破壊は厳に慎むべきことなのです。最近植物を観察するときは、同時に虫も観察する様にしていますがこれが結構楽しみになりました。

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