« 44 森を捨てた人類 | トップページ | 46 オイルピーク(石油のはなし) »

2006年9月 8日 (金)

45 水が危ない

温暖化は確かに人類の、特に海岸近くに住む人々の生存を脅かしますが、投稿者としての目下の一番の心配事は、実は「淡水の枯渇」です。雨の多い日本では、あまり意識される事もありませんが、世界各地で水不足が表面化しつつあります。それは何処かと言えば、例えばアメリカ中西部、インド中部、中国黄河流域、ウクライナのボルガ川流域、アラル海近辺などです。原因は次の4つ程度に集約されそうです。

1) 多量の灌漑用水を必要とする商業作物(例えば綿花など)の作付け増加。

2) 工業用水の需要拡大に伴う取水過多

3) 急ごしらえの(素掘りの)用水路床から地下への漏水

4) 地下水(化石水)のくみ上げ過ぎによる水位低下

特に穀倉地帯と呼ばれる半乾燥地域(ステップ地域)においては、化石水である地下水に頼る割合が大きくなっており、水不足が年々深刻になりつつあります。例え石油の供給が安定していたとしても、水が無ければ穀物は育ちません。穀物1トンの生産には、水が1000-2000トン必要だとされており、その殆どを輸入に頼っている日本は、それらの国から淡水を多量に輸入しているのと変わらないのです。(バーチャルウオーターと呼ばれます。)同じ穀物でもトウモロコシは小麦以上の水を必要とします。しかもそのトウモロコシを家畜に食わせて太らせる訳ですから、人間が食べる牛肉1kgのバーチャルウオーターは天文学的な数字になりそうです。ハンバーガー屋は、是非ハンバーグ1個のバーチャルウオーターの量を開示すべきでしょう。

|

« 44 森を捨てた人類 | トップページ | 46 オイルピーク(石油のはなし) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 45 水が危ない:

« 44 森を捨てた人類 | トップページ | 46 オイルピーク(石油のはなし) »