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2006年9月17日 (日)

58 時間の消費(浪費)

人間は、遊びを熱心に行う数少ない動物です。他には、高等な類人猿がいるだけです。物質的に満たされた人間は、次には時間の消費(浪費)を始めました。これを遊びとも言います。戦後いち早く時間の消費を推し進めたのは、ギャンブル取り分けパチンコでした。その後競輪や競馬や競艇が盛んになり、隆盛を極めましたね。しかし、時代が進み次に時間消費者の心を捉えたのは、電子ゲームでした。その走りがインベーダゲームでしょうか。ファミコンや携帯ゲーム機の高性能化が、この傾向を加速もしました。結果、出かけるのに不便な公営ギャンブは敬遠され、衰退の一途を辿っている訳です。しかし手軽なギャンブルであるパチンコやスロットはしぶとく生き残っています。どうやら、遊びは脳の癖のようなのです。

時間の浪費は、しかし何も生み出しはしません。逆に、時間を浪費するための資金を稼ぐため、人々はより多くの労働を余儀なくされてもいます。統計的にも余暇支出の増加傾向には歯止めが掛かっていないのです。目的もない単なる旅行のための旅行も「暇つぶし産業」の典型ですね。いまや若い女性、老人会や婦人会が格好の旅行産業のターゲットにされています。しかし単に暇つぶしが目的なら、昔の人は実に環境にやさしい方法を数多く考え出してくれていました。囲碁、将棋、俳句、短歌、盆栽、庭弄りなどなど。これらは、金も掛からず省エネ・省資源型のレジャーであり、しかも実に奥が深い暇つぶしの方法でもあります。これらが苦手の人は、野山の散策や植物観察、昆虫観察などもお奨めです。実益を狙うなら、読書テーマを決めての図書館通いや山菜・キノコ取りや家庭菜園作りや料理なども狙い目の暇つぶしですね。勿論これらは時間の消費ではあっても浪費にはなりません。

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