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2006年10月27日 (金)

116 捨てない知恵2

紙を捨てない知恵を考えてみます。紙の原料は木材(パルプ)です。しかし新聞紙やダンボール紙を除けば、紙すきを行うにはパルプだけでは不十分です。紙を白く見せるための漂白剤やタルクや酸化チタンや色をつける顔料などを混ぜなければなりません。この結果、紙を燃やした後には大量の無機物が灰となって残ります。また、紙すきの工程を繰り返すたびにパルプの繊維は切れて短くなりますので、現代的な製紙工程では紙のリサイクルには限界が生まれます。

しかし江戸時代の手漉き和紙は、パルプを水や日光でさらし、手で紙すきを行うため繊維が何時までたっても切れませんでした。従って、くず紙は高値で売買され、従って道に紙くず落ちていることも絶対にありませんでした。もし殆どの用途において無漂白紙で済ますことができれば、リサイクル率やリサイクル回数はかなり向上するでしょう。また、もし平滑度が下がっても良いと割り切れば、充填材が減らせ、燃やすしかなくなっても木材同様ほぼ完全燃焼しますので、紙ゴミの焼却灰が埋め立てに回される割合は1%以下になること請け合いです。古い話ですが、投稿者の子供時代には「ワラ半紙」という紙があって、学校ではガリ版刷りの問題用紙でテストを受けていました。あの紙の原料は、きっと余った稲ワラや再生されたパルプだけだったはずです。僅か30-40年も時間を戻れば、捨てない知恵に満ちていた時代があったのです。

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