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2006年10月 4日 (水)

84 地球を小さくする技術

私たちの先輩や私たち自身は、生活を豊かにするために科学技術を磨いてきました。その結果何が起こったかといえば、人類の存在が大きくなった分、相対的に地球の大きさが縮んでしまったのです。これは単なる比喩ではなく、実際にも例えば太平洋を横断する時間が短くなり、また海外の資源や製品が雪崩をうって日本に流れ込んでくるようになりました。結果として排出される大量廃棄物は、小さくなった地球を短期間のうちに汚してしまったのです。一人の技術屋として、こんなにまで地球を小さくしてしまった事に<100人分くらいの責任>を感じてもいます。

その昔、人類にとって地球の大きさは無限の広がりを持っていたはずです。もし人間が自分の足だけで地球を回るとすれば、真直ぐ歩けたとしても何年も掛かってしまうでしょう。それが、いまでは日本から一番遠いブラジルに旅行するのでさえ24時間もあれば間に合います。それが技術の偉大な効用なのですが、逆にその反動も大きいわけです。技術は、結果として経済や人々の往来を含めていわゆるグローバリズムを加速しました。その結果として、モノと人との移動量を飛躍的に増加させました。もちろんそれには膨大な量の化石エネルギーの消費を必要とします。私たちは、今後も地球をますます小さくし続けるのでしょうか。先ずは飛行機を降りて列車に乗り、次は列車を降りてテクテクと歩いてみれば、きっと何かが見えてくるはずです。

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