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2006年10月 6日 (金)

89 公共投資と社会事業

景気浮揚のためと称して、これまで多くの公共投資が行われきました。その中には下水道事業のように、確かに社会インフラの拡充に寄与してきたものもありますが、多くのダムや林道や農道など、いわゆる建設族や運輸族が駆動する公共事業においては、受益者は行政者自身やゼネコン及びそれにぶら下がる関係者であった事は否めません。確かに、右肩上がりの時代には、景気浮揚に少しは寄与したかも知れませんが、低成長時代も考えも無しに同じ路線を突き進んだ結果として、国の借金である国債発行額は増加の一途を辿ってきたわけです。

一方、社会事業は公共投資とは違う部分の事業といえます。それを一言で言うなら、人・生物・自然に向かう事業や技術でもあります。もっと具体的に言うなら、<固体ゴミ、液体ゴミ、気体ゴミ>の排出を減らし、出たものを上手く処理し、人・生物・自然にやさしくする技術なのです。これまで「環境技術」と呼ばれてきたものは、専ら目に見える固体ゴミの処理だけを視野に入れてきましたが、今後は上記三様のゴミ全てを相手にしなければなりません。もちろん、一番大きな問題は、これらのコストを誰が負担するかですが、もう一つの選択肢も残っています。それは、もしゴミ処理コストを負担したくないのであれば、代わりに「ライフスタイル」を「よりゴミを減らし、より不便の方向に」大きく変えるという方法です。私たちは、今すぐにでもどちらかを選択しなければなりません。もし選択が遅れれば、それだけ大きなツケが子孫に先送りされるだけです。

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