« 97 地域通貨 | トップページ | 99 AT(代替技術) »

2006年10月12日 (木)

98 エントロピー増大の法則

エントロピーは難しい概念ですが、一度理解すれば環境問題の本質がよく分かるようになります。ここではなるべく分かり易く書いて見ます。この法則は一言で言えば、「万物はエントロピーが増大する方向に変化する」というものです。エントロピーが増大する具体的意味とは、高い温度を持った物体がやがて冷えて周囲の温度と同じになっていく過程や最初純粋に分けられていた物質が、やがて形を失い周囲のものと混じり合うような状況をさします。しかもこの過程は一方向(増大する方向)にしか進まず逆は起こらないというのがこの法則なのです。更に分かり易く言えば「覆水盆に還らず」の法則ともいえます。例えば一度温度の下がった物質が、勝手に周囲の物体の低温度の熱を集め、自らの温度が高くなる事は絶対に起こらないわけです。

同様に、一度環境にばら撒かれた気体、液体、固体のゴミは、勝手に集まって再度資源としてよみがえる可能性は無いという法則でもあります。混ぜてしまった砂糖と塩が、勝手に分かれてしまうことも起こりえません。つまり、環境問題に立ち向かう事とは、放っておけば混じってしまう物質を、なるべく長く物質として使うため、人間が分別し続ける努力であると言う事ができます。この法則の示す事とは、エントロピーの増大を遅らせるためには、間違ってもゴミを分別するために新たな機械を作ったりエネルギーをつぎ込んだりという対策であってはならないという事なのです。

|

« 97 地域通貨 | トップページ | 99 AT(代替技術) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 98 エントロピー増大の法則:

« 97 地域通貨 | トップページ | 99 AT(代替技術) »