« 98 エントロピー増大の法則 | トップページ | 100 ガイア仮説 »

2006年10月13日 (金)

99 AT(代替技術)

AT(Alternative Technology=代替技術)という言葉も環境問題を考える上で重要なキーワードです。ある技術が環境に与える負荷が大きい場合、これに代わる負荷の小さい技術に置き換えて行かなくてはなりません。これがATです。しかしATは必ずしもハイテクではありません。従来の技術に比べ、より少ないエネルギーや資源投入で済む技術なのです。

ATを具体的に考えて見ましょう。例えば車という技術があります。これよりはバイクの技術がより好ましいATですが、それよりも自転車の方が更に優れたATになります。つまり1トンもの車体を動かす自動車と、100kgを越える程度のバイクと、重くても20kg程度の自転車では、使われる資源の量がそれぞれ1桁ずつ小さくなります。勿論それを動かすためのエネルギー消費量も大きく異なるでしょう。シューマッハは、より小さな技術であるATを「中間技術」と呼びましたが、ATや中間技術にはハイテクが必要ないという事も重要なポイントです。ATの適用に必要な事は、従来の大型技術に比べて足りない部分を補うための知恵と、それを使う側の工夫や努力なのです。

もう一つ重要な点は、ATに適用は実は時代の逆行に近いということです。時代的に見れば、自転車はバイクの前に発明され、バイクは自動車の前に普及しました。我々は、これまで通ってきた時代を振り返って、そこを通過しなければならなかった必然性を改めて確認しておく必要があるでしょう。

|

« 98 エントロピー増大の法則 | トップページ | 100 ガイア仮説 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 99 AT(代替技術):

« 98 エントロピー増大の法則 | トップページ | 100 ガイア仮説 »