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2006年11月 2日 (木)

123.5 環境かコストか

突然重要なポイントが浮かんだので、忘れないうちに書き留めておきます。頭に浮かんだのは2本の曲線です。そのうちの1本はコストの曲線です。我々は、同じ機能の製品であれば1円でも安く作るための仕掛け、自動機械やJIT生産やロボットなど、を駆使して大量生産技術を磨いてきました。それに行き詰ると、今度は人件費の安い東南アジアや中国で生産したものを輸入することを選択しました。大量生産を進めれば、その規模が大きくなるほどコストは低下します。勿論限界はあるにしても、今後とも終わりのないこの努力は続けられることでしょう。縦軸にコスト、横軸に生産量をとれば、右肩下がりの曲線になるでしょう。

もう一本は環境負荷の曲線です。上で描いたもの造りの曲線に環境負荷を重ねて描けば、自動化や集中生産・長距離配送などを伴う生産方式は、資源・エネルギーの密度を上げるものであり、結果単位製品あたりの環境負荷は大きくなりがちです。極端な場合を想像すれば、品質は別にして消費者自身が自分の必要なものを生産すれば、資源・エネルギーの負荷は最小で済むはずです。勿論完全な手作りになりますから、そもそも個人には作れないものもありますし、時間も掛かるので製品あたりのコストは極端に高くなります。ただコストとはお金に換算して代価を払う仕組みなので、自分の労働力は「お金的」にはゼロと考えても良いわけです。生産量を横軸に環境負荷を縦軸とすればこの曲線は右肩上がりになります。

つまりこの2つの曲線には、交差するポイントが存在するはずで、このポイントこそが、環境とコストがどうにか折り合い、今後社会が目指すべきターゲットとなるはずです。暗算でそのポイントを予想するなら、多分各地域で地域の需要分を生産する方式となりそうです。これを地産地消と呼びますが、勿論製品によっては「最適な地域の大きさ」はかなり異りそうです。

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