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2006年11月 3日 (金)

124.5 地産地消の原動力

123.5でゴールは地産地消であると書きましたが、そこに近づくのは実は至難の技です。何故なら、安い大量生産品と「コスト」で戦わなければならないからです。手作りや家内工業に限りなく近づく地産地消システムの生産者は、コスト面で勝利することは殆ど絶望的です。

とは言いながら、地産地消を推し進めるにはいくつかの手がかりがあり追い風も利用可能です。地産地消といいながら、江戸時代に溯ったとしても地域が完全に自給自足していたわけではありません。必要最小限の産物は、やはり交易によって交換されていました。米はその意味では通貨の役目も果たしていたわけです。手がかりのポイントは、「地域の特性」でしょうか。山では山の、海では海の特徴的な産物が得られますので、それを最大限に利用するしかないわけです。例えば木材は構造材でもあるし優れた工業原料でもあります。海岸に流れ着く海草にだって新しい使い道がありそうです。勿論、寒天のように真冬の氷点下の気温が必須の産物もありますから、地域の気候・風土も重要な「資源」になります。かつて瀬戸内が天然塩の産地であった必然性もまた気候にあります。

また追い風としては、温暖化防止に代表される「省エネ・省資源圧力」が利用できます。とにかく環境的には全くのムダである輸送が殆ど発生せず、手作業の比率が高い地産地消システムは、とにかく省エネです。原料も遠くから運ぶ必要がないし、発生する廃棄物も上手くシステムを設計すれば自然に還すことも可能です。地産地消を考える場合、何も難しいことを考える必要はありません。図書館に出向いて、地元の「風土記」を何冊か紐解くだけで、実に数多くのヒントを発見できるはずです。

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