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2006年11月 2日 (木)

124 ナノは危ない

大学や研究所では、最近は「ナノ」や「バイオ」という冠がつかない研究には予算がつきません。「環境」はまあまあといったところでしょうか。ところで、投稿者は「ナノ」に疑いを抱いています。例えば、人間の肺への異物侵入を防ぐために、気管には繊毛などの防御組織が備わっていますが、これも5ミクロン以下の粒子には効果がありません。つまりこれ以下の小さな粒子は直接肺胞まで到達してしまいます。まして、ナノサイズの粒子に於いておやです。肺胞に達した物質は、場合によっては石綿などのように病変の原因を作る場合も多いのです。生体には、異物が進入してきた場合には、それらを細胞で包んでしまい、直接の影響が及ばないようにする仕組みがあります。ナノ粒子の殆どが無機や金属粒子でしょうから生体内では安定に存在し、影響も長く続くことが懸念されます。

その意味でナノ物質は、原子力や多くの健康被害を生み出してきた化学物質同様、科学技術の暴走につながりやすい要素を含んでいます。ナノ物質を環境に拡散させる前に、まずは実験倫理の確立や動物実験を含む安全性の検証などの議論が最優先でしょう。研究者には過去の科学の失敗例(原爆製造や生物兵器の使用など)に学ぶ謙虚さが是非必要です。被害が出てからでは遅いのです。

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