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2006年11月13日 (月)

139 人工葉緑素

人類を救う究極のテクノロジーは、実は燃料電池でもナノテクでも航空宇宙でもロボットでもなく、間違いなく「人工葉緑素」です。葉緑素には、水と太陽光と二酸化炭素から、澱粉や糖や多くの物質を合成する働きがあります。もし、植物に頼らずにこの働き(光合成)を行う人工物質が開発されれば、食糧やエネルギーの問題も一気に解決されることになります。澱粉や糖自体は食糧になる事は勿論、繊維やプラスチックなどの素材やアルコール燃料まで、原料としての幅広い物質も得られます。そのためのエネルギー源はと言えば、環境無害で無尽蔵な太陽光だけです。

この技術が完成すれば、水と太陽光のある場所はどんなに狭くても全て「化学工場」になるでしょう。家庭の屋根で、食糧やエネルギーを作る事も可能となります。これが究極の地産地消となるでしょう。研究者や技術者が何故この分野の研究を熱心に行わないのか全く不思議でなりません。ただし、そのような葉緑素が発明されたとしても、その人工葉緑素が作り出す栄養素が、天然の葉緑素が作り出す栄養素と全く同じである保証はありません。人類は、少なくとも数百万年間、自然が作り出してくれた「自然の食糧」だけに依存して生き延びてきているのは紛れも無い事実です。その意味では人工葉緑素は、食べもの生産向けではなく、バイオマスエネルギーや工業原料の製造だけに位置づけるのが正しい方向と考えられます。

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コメント

ビルの屋上(約600平方M)の半分だけでも緑地化すれば、温暖化が防げる。ましてや太陽光はいっぱいあり、水は雨水とエアコンから出る露水を使える。人口葉緑素が出来れば最高ですね。

投稿: sugi | 2006年11月14日 (火) 03時45分

産業技術総合研究所で研究中

投稿: | 2013年8月25日 (日) 11時19分

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