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2006年11月16日 (木)

142 低温蓄熱、低温利用

抽象論をいじくっていても事態は前には進みません。その意味で投稿者がいま一番興味を持っているのは、実は低温熱源の利用という具体的課題です。低温の熱源は、実はいたるところに存在します。身近な場所でも、ガス給湯器からの排気ガス、車の排気ガス、エアコンの室外機からの廃熱、つまりは100℃より大分低い温度だけれど、量的には十分に大きい熱源の利用方法なのです。低い熱源から高い熱源を得るためには、熱力学の第2法則によって相応の熱を環境に捨てる必要がありますから、効率を考えるなら低いままで利用するしかありません。この法則の示すところによれば、同じ1kcalでも、高い温度の熱源と低い温度のそれとでは、実際に取り出せるエネルギー量が異なるからです。

しかしよく考えてみると、風呂や暖房にしても、もしその温度が100℃であれば、人間の細胞はやけどで死んでしまうわけですから実際に必要なのは50℃以下の温度利用が殆どなのです。例外的に、煮炊きの温度が100℃前後になっているだけです。問題は、低くて大量の熱を如何に蓄え、必要なときに利用できるかに知恵を使わなければならない事なのです。この程度の温度は、太陽光を併用すれば容易に得られますので、蓄熱装置のバックアップも全く問題ありません。こちらの方が、コスト面で実用化の目処も立たない燃料電池よりよっぽど確実にシステム化できそうな感じがします。

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コメント

オフィスビル(延べ床面積5000~6000平方m)の冷暖房は、個別空調システムに変わり、冷凍機(夏季は夜間電力で氷を造り、昼に冷房に利用)とボイラー(冬季の暖房用のスチームを造り、暖房に利用)の設備はほとんど無くなりました。だから環境としては、夏はますます暑く、冬はますます寒くなるという、都市部特有の現象を加速しています。
低温蓄熱は地球環境のためには是非とも必要な発想ですね。夏は外気温1度Cの上昇で、今のビルでは1日に250KWhの電力が増えます。冬もヒートポンプ方式で暖房しているので、外気温1度C下がると同じように電力が増えます。
ビルの屋上は約300平方mも空いているので、緑地化と太陽熱の利用は課題かなと思います。

投稿: sugi | 2006年11月21日 (火) 04時53分

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