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2006年11月17日 (金)

143 低温熱源

低温熱源として有望なのは、必ずしも化石燃料を燃やした廃熱だけではありません。投稿者が考えている別の熱源として、例えば発酵熱などの生物が発生する熱も有望です。堆肥化の過程では、70-80℃に達するような比較的高い温度の熱が得られます。極端な例では、三重で起こったRDFの発火事件に見られるように燃焼に近い温度までの上昇も起こり得る訳です。問題は、その制御方法にあります。爆発的に燃焼させず、例えば100℃を少し下回る程度に制御可能であれば、日常生活で必要なほぼ全ての熱源が、生物的な手段で達成できることになります。

この熱源としては、日常生活で発生するいわゆる生ゴミがそのまま使えますので、ゴミ問題も大きく解決に進みますし、その結果できる堆肥は熱殺菌も完了していますので、良好な肥料として値段もつくことでしょう。このシステムは大都会の真ん中では無理ですが、ヨーロッパの例では堆肥化はゴミの減容技術としても普及が進んでいますので、日本の田園地帯の中小都市では有望です。

この様に、植物の直接利用(木材や食糧)、その廃棄物の発酵熱利用、最終的な肥料化(あるいは燃料化)などの他段階で資源を活用することをカスケード利用と呼びますが、1段階利用では経済的に成り立たない原料でも、上手くカスケード利用を行えば十分ペイするシステムも構築可能です。ここでも「問題は科学や技術ではなく、知恵の出し方・使い方」なのです。更に言えば、問題は、こんなローテクには誰も開発費を出そうと思わない現代の風潮でしょうか。

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