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2006年11月26日 (日)

155 樹木の歩く速度

植物は実は歩きます。勿論、自分だけでは無理なので鳥や獣や風の助けを借りる必要はありますが。さて、一般的に砂漠化は毎年数キロのスピードで周辺に広がっていると推測されていますが、例えば樹木の動けるスピードは確実に1km/年以下ですから、砂漠の反対側に草地や森林が「逃げる」スピードは砂漠には絶対勝てないわけで、結果として森林帯の幅は毎年縮小し続けることになります。アマゾンや南アジアにおける人為的な森林破壊に加えて、この温暖化による砂漠化の圧力が二重に森林を痛めつけています。砂漠化は、CO2吸収源である森林面積を減らす現象ですから、結果として温暖化を加速することもまた確実です。

必要なことは、人間が砂漠化の原因(焼畑や過放牧や灌漑用水の使い過ぎによる塩害など)を食い止めると同時に、人工的な植林によって木の歩くスピードを加速する努力を続けることですこれは広大な森林面積に対し幅2-3kmで新たに植林し続けることを意味しますので大変な作業でもあります。しかし、闇雲な植林はあまり好ましくない結果をもたらす場合があります。つまり、その地域の気候にマッチした最適な樹種を選択する必要があることを忘れるべきではありません。それを怠ると、その環境に本来あってはならない森林が生まれることになり、環境とのミスマッチ(これはある種の環境破壊になります)が出現してしまう可能性すら生じます。

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