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2006年12月 1日 (金)

160 植物は優しい

世の中がギスギスしている理由の一つに、人間が植物から隔てられている事が考えられます。人間は本来自然の優しさや厳しさと向き合って暮してきましたので、自然の前では人間同士は助け合って生きなければなりませんでした。大きな自然に対する、ちっぽけな人間社会という構図が本来自然と人間の間の関係であったわけです。

しかし、自然の脅威が人工的な都市環境の整備によってほぼ完全にブロックされると同時に、自然の代表である植物からも鉄とコンクリートによって隔離された結果、人間は人間だけと向き合わざるを得ない今の状況に追い込まれたとも言えます。森の中で植物に囲まれた人間が安らぎを覚えるのは、人間は進化の過程で植物から守られ、森に依存して生きてきたからでしょう。その植物と隔離される事は、実は人間にとっては大きなストレスとなることが想像されます。ストレスに晒され続ける人間の精神が不安定に陥るのは当然の帰結であるとも言えるでしょう。投稿者の場合、人間社会に疲れた時には、山に入って自然に抱かれる事によって精神的なバランスが保たれていると感じています。深い森の中をたった一人で歩いていると、少しの心細さと同時に大きな森の優しさに包まれて、やっと一つの種としての「ヒト」の戻れたような気がします。環境教育に、植物や自然とのふれあいが重要であるゆえんです。里山に入り植物相手に生き続けている田舎のお年寄りが、実に穏やかな表情で暮らしているのがその証拠です。

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