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2006年12月 4日 (月)

165 バランスの回復

戦後の高度成長期を通じて、バランスが崩れ続けてきたものは非常に多く存在します。取り分け、都市と田舎の人口比、結果としての第3次産業と第1次産業(特に農業従事者や林業従事者)のバランスの崩れが大問題です。海外(特に欧米諸国)ではこの問題を、農場の大規模化・機械化などで表面上はどうにか切り抜けてきました。しかしながら、北海道や一部の平野部での大規模農業を除けば、山間地や狭い圃場が大部分を占める日本型農業は、元々この流れには乗り切れない体質を持っています。つまり、狭くて傾斜の多い国土の利用には労働集約型農業しか馴染まないわけです。林業も全く同じ事情を持っています。急傾斜地に密に植林されている日本の人工林の利用は、間伐や枝払いや下草刈りは多くの林業従事者の存在が前提となっていました。工業化と都市化によって工場や都市が、これら農林業人口を強力に吸い寄せた結果、山や田畑は荒れるに任せる現在の状況を生み出してしまったのです。

これに歯止めを掛けるには、都市から農村への人口の逆流以外に解決策は見つかりそうもありません。今後その呼び水として先頭に立つべき世代こそ退役した団塊世代とそれに続く投稿者の世代であるはずです。日本の山間地の環境を守りながら、そこから得られる再生可能な資源を最大限利用するには、消費者自らが何らかの形で生産者になる「部分的な自給自足生活」以外に答えは無いだろうと考えています。

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