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2006年12月 4日 (月)

166 バランスの回復2

バランスが崩れたものは人口の構成比だけではありません。55年体制と呼ばれる政治体制やそれに隠れた形ではありますが、経済もやはり55年体制に移行したのでした。即ち、経済企画庁・通産省指導による「日本株式会社」経営の流れの事です。この「会社」の経営方針により、先に述べた人口移動や産業のバランス崩壊の流れが形成された訳です。一方では、モノ・金の中央集中がものすごい勢いで加速され続けてきたとも言えます。

その結果、健闘を続けてきた地域の地場産業は廃れ、一層の都市集中が進んだのでした。地方の自治体は、地方交付税というニンジンによって誘導される駄馬になってしまいました。それも若者という活力を抜かれ年老いた駄馬にされてしまったのです。養老猛が好んで用いる、「田舎は体で都市は脳である」という比喩に従えば、日本は無理なダイエットの結果、体がどんどんやせ衰え、体調を崩したの若い女性にも似ています。

体(田舎)の栄養バランスとは、とりもなおさず農林漁業にベースを置く、地域経済の活性化に他なりません。人・モノ・金の全てが、中央というチャネルを通してしか流通しない異常な事態を早く脱して、中央とバイパスとしての地方という二本立ての安定したチャネルを持つシステムこそ、より持続可能な社会へ近づく近道でしょう。動脈だけを太くした結果何が起こったか、山積する問題を考えてみれば明らかです。いま必要なことは、太すぎる動脈をスリム化し、一方では末端に達する地域の「毛細血管」と最終的にそれを集める静脈システムを正しく整えることです。地域の時代といわれる本当の意味はここにあります。

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