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2006年12月 8日 (金)

170 目的の無い技術

161で目的と手段を取り違えた技術バカのことを、投稿者の反省を交えて述べました。しかしながら、もっと悪いのは現代の経済・技術主導社会の指導者が、目的そのものを見失っているという事態です。今の社会の指導者や世論の風潮は、「特に目的はないが進歩し、豊かになるのは良いことだ」と言っている様なものではないでしょうか。つまり目的もなく技術を進歩させ、目的もなく経済規模を拡大させることが、社会の「仮の目的」となっている様に見えてしまいます。

そうではなくて、我々が人間として、社会として存続する意義は何で、そのためには何を目的と定めて生きていくべきで、そのために必要な技術や社会基盤は何であるか、という順番で思考しなければならないはずです。ナノテクやバイオテクやITや車といった技術や製品が、一体何の目的で開発され使われなければならないのか、という根本的な議論は最近殆ど聞かれなくなっています。「まず科学技術ありき」、「まず経済規模拡大ありき」は20世紀で終わらせなければならないアプローチだ、と考え直さなければならない時期です。では何が目的となり得るかですが、それは、この地球という環境の中で「人類を含めた地上生物の持続的な生存」に置くべきだというのが、投稿者の立場です。この方向に向かっていない全ての技術は、やがては行き詰る「目的を失った技術」に陥る運命にあります。

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