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2006年12月12日 (火)

176 価値の重み付け

抽象的な議論が続きますが、避けて通れない問題として価値の重み付けがあります。つまり経済的価値として値段を付ける為だけではなく、利害の対立する構図やいずれかを選択しなければならないケースでは、どちらをどの程度優先させるべきか、順位を付ける必要があります。そこで必要となるのが価値の重み付けですが、ここでも「誰のための(何のための)価値か」という根本的な問に答える必要があります。これは、ある環境に負荷を与える技術や化学物質に対し、どんな価値の実現に貢献しているのかという問に置き換えることが出来ます。

車の例で言えば、雨に濡れずにいつでも移動できるという車の機能は、どんな価値の実現に役立っているのか、という問に重み付けに評価を添えて答えなければならないという事です。それが、楽に移動できるというだけの価値ならば、その楽をすると言う価値が、環境に与えるマイナスの価値よりも十分大きいことを証明する必要があります。ある意味では、車は一つの技術であった時代は終わって、既に衣服や靴などと同じファッションというレベルと同じとなったとも言えるかも知れません。つまり、車に関してそれを所有する価値云々という以前の、身につけるアクセサリーのようにそこにある存在にまでなったとも言えます。個人の好みが多様で価値についての評価が難しいアクセサリーと同様、車の価値の重み付けもまた難しい作業になったといえます。

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