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2006年12月13日 (水)

177 農林業問題

農林業問題は、環境問題でもあります。以前農林業は「環境維持業」でもあると書きました。まさに農地や林地は人工環境であり、それを維持することが前提の農林業は、間違いなく「(人工)環境維持業」です。そうであるならば、現在の農林業の置かれたひどい状況は、人工環境の維持放棄以外の何ものでもなく、決して看過できない「異常事態」であるといえます。ではどうすれば良いのかですが、何度か指摘しているように、農林業は「産業」ではないので、経済論理からは切り離して議論する必要があります。具体的には、金が儲かる、儲からないでしか議論しない「経済論理」から隔離する必要があります。勿論都市部の一般市民も食糧の調達が必要なので、農産物を経済市場に出さないという選択肢は取れないでしょう。しかし、特に食べ物は他の工業製品とは明らかに「異なるカテゴリー」の商品ではあります。つまり車が無くても死ぬ人は出ません(むしろ交通事故死亡者分だけ減る)が、食べ物が無くなれば人は数週間の内に確実に死にいたります。

つまり元々食糧や林産品と工業製品を、同じ市場に並べて売買することに無理があるのです。現代のインフラの事情からそのようにせざるを得ないにしても、例えば多くの国がそうしているように、一般消費財と食糧の税率は大幅に差をつけるべきでしょう。そして一般消費税の財源の中から拠出し、中小規模の農林業もどうにか成り立つ様に、インセンティブで誘導する必要もあります。

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