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2006年12月27日 (水)

194 木材力3

植物の代表である木材の力を語って語り尽くすことは出来ません。それは、植物が陸上に進出してから7-8億年という歴史の持つパワーを語ることになるからです。その想像も出来ない長い時間の経過の中で、植物はいたずらに時を過ごしていたのではなく、着実に進化を重ねて来たわけです。植物は、環境(つまりは土壌や大気や天候)から様々なストレスを受けただけではなく、その後上陸してきた動物からもあらゆる攻撃を受けることになりました。その中で、種々の物質を作り出しながら、それに耐える術を磨き上げてもきたのでした。例えば、セルロースやリグニンによって強い重力を克服して直立し、硬い樹皮や忌避物質によって昆虫などから身を守り、逆に種子の運搬では鳥や獣や風などを積極的に利用し、長距離の移動さえ実現してきました。

虫や獣や鳥も木材を利用し傷つけますが、しかし人間ほど徹底的に切り倒し、削り、燃やす生き物は(ビーバーの)ほかには存在しません。つまりは、木材力を弱めているのは専ら人間の仕業と言えるでしょう。木材力は利用し尽くすのではなく、育てながら上手く循環の軌道に乗せてやる必要があります。木材は少し手を掛けてやれば、勝手に何万枚もの葉を広げ太陽光を受け止め、日々バイオマスを生産してくれる、人間や他の生き物にとってかけがえの無いありがたい存在でもあります。

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