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2007年6月 1日 (金)

341 アメとムチ

環境問題を比較的効果的に軽減する方法としては、環境に優しい者へのインセンティブと、逆に厳しく当たる者へのペナルティの両方の制度を設けることです。どちらか一方では効果は限定的になります。

前者の例としては、補助金があります。家の屋根に太陽光発電のパネルを載せることへの助成、或いは省エネルギー型の家電や設備や車の導入の消費税の軽減、或いは努力して昨年より省エネや省資源に努めた企業に対する法人税の軽減などが考えられます。バイオマスなど自然エネルギーへの転換などもその対象になりますから、これらの燃料には補助金を載せて安目に誘導します。目の前にニンジンをぶら下げられれば、馬は張り切って走りますので、効果は目に見えて上がるでしょう。

一方ペナルティも重要です。その典型は課税です。排気量4リッターの4輪駆動車への環境税は、目の玉が飛び出る程度には上げるべきでしょう。上に上げたインセンティブの費用を捻出するためには、化石燃料に掛けられている税金を、環境目的税分だけ上げるか、または道路目的税の一部を環境税化すべきです。明らかに環境破壊につながる行為に対する罰金も有効です。企業の売上高や消費者の耐久消費財の購買高はほぼ環境負荷に比例しますので、薄く広く環境税として網掛けをすべきでしょう。環境税は、ペナルティの意味合いは勿論ありますが、大きくは生産や消費の抑制力として位置づけ、実際にも環境負荷が下がるレベルまで、段階的に税額や課税範囲を調整する仕組みとすることが必要です。

さて、特許の知識を得るための「缶詰講習」などのため、明日6/2日から6/12までは長野経由東京に出かけるので本ブログは一時休止です。その間、昨年8月からの古い投稿も是非溯って読んで見てください。

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» 化石 といえば [化石?]
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