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2007年6月22日 (金)

351 戦略より価値観

6月1日付けで、政府から「21世紀環境立国戦略」が提出されました。AB首相がサミットで話した内容を裏付けるべく急遽作られたか、或いは首相が事前に密かに集めたメンバーからなる諮問会議でまとめたものかは定かではありませんが、訴えかけるもの(具体策)に欠ける「玉虫色」の内容ではあります。戦略と銘打つからには、世界の中で日本が担うべき責任やそれを果たすための、具体的な道筋が示されていなければなりません。少なくとも、産業界や国民生活にどのように目標を落とし込むかを論じない限り、「CO2半減を目指して頑張りましょう」と言う掛け声に過ぎないものとなり下がります。これまでにも多くの国家戦略が、時々のトップの思惑で作られてはゴミ箱に捨て去られてきましたが、国際社会で大見得を切った限りにおいては、今回の戦略には裏づけを行って欲しいものです。

投稿者は、しかしいくら優れた国家戦略を立てたとしてもCO2半減は達成できないと見ています。それは、蛇口を全開にしておきながら、容器から溢れないようにバケツでボチボチくみ出す事にも似ています。蛇口から出る水とは、今の社会では石油エネルギーや地下資源の消費を指し、バケツでのくみ出しとは、ささやかな省エネルギー・省資源の取り組みを指します。50%の削減は、なまじっかな戦略程度では全く歯が立ちません。それよりは、国民全部の価値観を変える方が先決で、しかも効果が長続きします。最も簡単で効果のある方法は、今から全ての義務教育のカリキュラムの中に環境教育を織り込むことです。現在より50%環境負荷を下げた生活とは、具体的にはどのようなもので、どうしたらそれを実現できるかを子供たちに徹底的に教え込む事です。先生としては、貧しい時代を経験し、勿体無いという感覚をしっかりと身に付けているお年寄りに登場願う必要があります。大量に退役する団塊世代にも是非活躍をお願いしたいものです。このような教育を20-30年も続ければ、間違いなく「新たな勿体無い世代」が誕生し上記の「戦略っぽいもの」の目標も確実にクリアできるはずです。

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