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2007年6月25日 (月)

354 油・田

米からアルコールを作る取組みが広がりつつあります。これは実は人間様が飲むアルコールではなく、車様が飲む燃料用アルコールの話です。現在、狭い日本においては、広大と言ってよいほどの面積の休耕田がありますので、燃料用として、美味しくは無いが収量の多いハイブリッド米を育て、茎を含めて全てをアルコールに変えてしまおうという目論見です。

実際のところ投稿者としては、あまり気は進みませんが、フランスやブラジルから大量の燃料量アルコールを輸入すると言う今の政策に比べれば数段マシな行動とは言えるでしょう。何しろ、休耕田は雑草以外の何者も生み出しませんが、米さえ作り続けていればいざと言うときには、それを食糧に回すことが可能です。それに、現在水田である土地の多くは、元々低湿地であるため水はけが悪く、米以外の作物への転作は、結局上手くいかない場合も多いからです。ささやかでも、国産の液体燃料が手に入るという事は、エネルギーの安全保障から見ても、焼け石に少しの水程度ですが、全く無いよりはずいぶん心強いものですう。田んぼが燃料油を生み出すのでまさに「油・田」というわけです。これを真似して、例えばヒマなゴルフ場は、燃料用作物でも作る場所に変えてしまうのも良いかもしれません。実際にヨーロッパでは、バイオマスで発電して売ると、びっくりするほどの補助金が載るので、豊作で作物市場の価格が下落した場合、農家は作物を潰してタンクに放り込み、メタン発酵させた上でガスエンジンを回して「発電所」に早変わりします。S食べる事が出来る作物を電気に変えるには少し抵抗がありますが、それでも、キャベツやニンジンなどの市場価格が下がった時は、いきなりトラクターで踏み潰してしまうどこかの国の農家に比べれば、少なくとも太陽の恵みを有効利用しようと努力するマシな仕組みではあります。

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