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2007年6月27日 (水)

356 水ビジネスの予感2

日本でも、四国辺りで水不足が深刻です。投稿者も20-30代の10年間は香川県で暮しましたので、その深刻さは他人事ではなく理解できます。日本の水供給という面では、基本的には降雨に恵まれた気候帯に位置しており、南は夏場の降雨量、北は冬場の積雪量に恵まれているという状況にあります。従って、水がめであるダムのサイズは、それほど大きくなくても済んでいるというラッキーな国でもあります。しかしながら、このダムサイズの設計は、平均的な降雨、積雪量をベースにしていますので、その量が例えば例年の70%程度に落ち込んだだけでも、すぐに水不足騒ぎが巻き起こることになります。それが、60%、50%に落ち込もうものなら、ダムは完全に空っぽになり、給水車の発動という事態に陥るでしょう。

これは、如何に日本が「地表を流れ下る水」に依存しているかの証明でもあります。これを地下水に大きく依存している国々と比較すれば、確かに日本は水に恵まれているとは言えますが、短期間の旱魃や或いは地球温暖化による気候変動に伴う降雨量の変動には、すこぶる腰の弱い水事情とも言えるでしょう。一方、数年前に起こった水害も記憶に新しいところで、逆に降雨量が例年の2-30%増しになり、それが短い期間に集中すれば、直ちに各地で水害、山崩れが多発する事態に陥ります。必要な方策は、新しいダムの建設ではありません。役に立たないヒョロヒョロの針葉樹林を整理し、天然のダムであるブナなどの広葉樹林を増やす努力こそ必要です。広葉樹の葉が堆積してできたフカフカの林床は、1ヶ月以上全く雨が降らなくても、ジワジワと水を流し続けることが出来ます。一方、この林床から流れ出る水には、葉が分解して出来た多くのミネラルやフミン質、フルボ質が含まれていますので、この水が海に下ると豊かな海草の林を育み、漁場も豊かに甦るはずです。これも、実は形を変えた水ビジネスと言えるでしょう。

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