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2007年9月 2日 (日)

415 帰路

科学・技術の発展に伴って、私たちは実に色々な道具を手にしました。それは、例えれば子供にとってのオモチャにも似ています。多くの子供は、隣の子が遊んでいるオモチャを見つけたら最後、自分もそれを手に入れるまでは、いつまでもそれに執着します。実際私たちは、高度成長期を通じて経済力をつけながら、実に多くの便利なオモチャを手に入れてきました。テレビ、洗濯機、冷蔵庫、クーラー、オーディオをはじめとする種々の電化製品、バイクや車・バス、航空機や新幹線などの移動手段などなどです。

しかし、楽しい時間は過ぎ去り、太陽も傾いて暗くなり始め(環境も悪化し)見通しが利かなくなってきました、使い捨てたオモチャ(廃棄物)が道にゴロゴロ転がっているため、足元も危なくなってきました。食べ物をアルコール燃料にする暴挙も本格化してきて、なにやらお腹もすいてきました。そろそろ私たちは、家に帰る時期にさしかかっているのかも知れません。家に帰る事とは、これまで手に入れたオモチャを一つひとつ手放しながら、元来た道を戻り始めるということを指します。しかし迷わずに、上手に元来た道を戻るためには道標が必要です。高度成長期を背負い、新しいオモチャを手に入れながらドンドン遠くまで引っ張ってきたのは、昭和一桁から団塊に至る世代だといえます。彼らこそ、ここに至る道順の目撃者ですが、残念ながら昭和一桁世代はほぼ退場してしまいました。一方、今の若い世代は、高度成長期後に生まれた世代なので、実は今に至る道筋は知らないわけです。

団塊世代には、後の世代に、元来た道への戻り方を示さないで退役するのは、実は許されない事だとも言えるでしょう。戻るか戻らないかは、勿論後世の人たちが決める事ではありますが、少なくともそのための地図を描いておく事は、今絶対しておかなければならないことなのです。そのためには、投稿者を含めた20世紀の目撃者たちは、そのキチガイじみた工業化の過程を正確に記録して、それを伝えていく義務があると思うのです。

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