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2007年9月16日 (日)

426 車オタク

Tヨタの次期の生産目標は1千万台だそうですが、本当にあきれながらこの数字を読みました。一体あの人たちには右肩下がりのシナリオは描けないのでしょうか。このブログでも再々取り上げていますが、私たちは既に石油資源の半分を使い尽くしているわけです。このまま、途上国にも自家用車が普及し、先進国でも一家にレジャー用の車を含めて数台の車を保有する社会が持続できるはずもありません。そうであれば、石油価格が急上昇し、破局的に車が使えなくなる時が到来する前に、然るべきレベルに軟着陸するシナリオが必要になるはずです。

開発力も資金も豊富に持っている大企業のなすべきことは、それを利用してより少ない資源で作れ、より少ない燃料でより長い距離を走行できる、ホドホドの快適性を備えた車の開発なのです。自分の会社の売り上げや利益を大きく伸ばし、株主の利益を優先する、「いまは理想といわれている企業価値」は、資源エネルギーの枯渇が進むにつれて、やがては過去の価値観になり下がるはずのものです。儲け過ぎている車屋さんには、ぜひ理想の自転車を開発してもらいたいと思いますし、老舗のバイク屋さんにはぜひスーパーカブの後継機種としての、理想の省エネルギービークルを開発してもらいたいものです。

さて、世の中には車好きの人も多い訳ですが、その理由の一つは人間の筋肉の延長としてのハイパワーエンジンにあると思うのです。なにしろ世界の陸上競技のトップアスリートでさえ、瞬間的にせよ時速40kmには到達できないわけです。その一方、人並み以下の体力しかない人でも、パワーのある車に乗ってパトカーにさえ捕まらなければ、日本の高速道路でも140-50km/時程度のスピードを手に入れる事ができます。車好きは、メカオタクとスピードオタクと外車(高級車)オタクとドライブオタクの4種類くらいに分類されますが、いずれにしても肉体の延長としての機械に依存する中毒患者と言えます。とは言いながら、この中毒はアルコールやタバコ程度には、人類が陥り易いものであるだけに、車の普及には歯止めが掛からないという困った状況が続く事になります。

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