« 442 生物多様性 | トップページ | 444 生存光線 »

2007年10月 3日 (水)

443 振れ幅

このブログでは、環境という言葉が導く多くのK/Wをタイトルとして、毎日毎日飽きもせず書き続けています。これまで書いてきたものを振り返ると、かなり枠が広がってきたような感じがします。たとえば、お金や経済と環境との関係や宗教などの価値観の問題と環境との関わりなどのテーマを指します。それだけ、「環境」という概念がつかみにくい存在なんだろう、と理解しています。環境という言葉を置き換える他の適当な言葉が見つかりませんが、多分「森羅万象」などという言葉が近いのかもしれません。つまり動かない系としての環境ではなく、常に変化しうつろい易い存在としての環境として捉える必要があると思うのです。しかしながら、結果としてその変化の幅(振幅)は、自然が決めた範囲内に収まってきたことも事実です。人為的な活動の影響としか考えられないのですが、その変化の幅が、何故かいま大きく振れ始めている訳です。

振れ幅が大きくなる原因はいくつか考えられますが、最も確からしいものとしては「不十分なフィードバック」が考えられます。例えば、地球の気温が上昇に転じたとき、それを阻止しようと、環境はあらゆる手を尽くすはずです。例えば、二酸化炭素が原因であったとすれば、それを吸収しようとする働き、例えば森林による吸収や海中のプランクトンによる吸収などの活動が活発になり、結果として二酸化炭素濃度を押さえ込むことになります。

しかしながら、その振れ幅が極端に大きいか、あるいはその変化が極端に短い期間で起こったとき、環境のフィードバックは殆ど効かなくなります。というより、フィードバックの力が働いてはいるのですが、自然界のフィードバックのスピードは非常にゆっくりしているので、実際的にそれが作用していないと表現したほうが正しいでしょう。その結果何が起こるかといえば、「オーバーシュート」という現象です。つまりは現象の行き過ぎということです。100年掛けて増やし続けてきた二酸化炭素の影響は、例え100年間全くその排出を止めたとしても、温暖化という自然現象のオーバーシュートは止まらないでしょう。でも破局的な環境破壊を食い止めるためには、そのための努力は絶対続けなければならないと思うのです。

|

« 442 生物多様性 | トップページ | 444 生存光線 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 443 振れ幅:

« 442 生物多様性 | トップページ | 444 生存光線 »