« 455 ハチドリ | トップページ | 457 感覚遮断症候群 »

2007年10月16日 (火)

456 ソフト・パス

省エネルギーが話題になるたびに、やれ省エネ家電への買い替えだとか、省エネルギー設備の導入やらが議論されます。勿論寿命が到達した設備(それとて主要な磨耗部品を交換すれば新品同様に蘇るはずですが)を更新するのは仕方がない行動でしょう。しかし、まだ十分使えるものを捨てて新しくするというのは全く考え方が間違っています。何より、代替の製品を作るためのエネルギーとまだ使える設備を処分するエネルギーが余分に発生します。いま直ちに実行すべきは、20%省エネルギーが達成できる新しい設備に更新する事ではなく、どうしたら知恵を使って今の設備で20%の省エネルギーが出来るかを考えることなのです。ハードウェアを更新する事をハードパス」と呼ぶならば、工夫することは「ソフト・パス(Soft-path)」と呼べるでしょう。

例を挙げましょう。これまでより20%省エネ型の冷蔵庫を買うかどうかで悩んでいる人が居たとします。古い冷蔵庫は買ってから10年近く経過ししましたが、まだしっかりしています。さてこの冷蔵庫の使用電力を20%減らす工夫を考えて見ると、先ずはコンプレッサーが実際に回っている時間を減らさなくてはなりません。そのためには、庫内の設定温度を変える事が最も簡単で効果的な方法です。温度設定は、買った時電気屋さんが設定したままか、或いは工場出荷の設定のままになっているはずです。もし自分で設定したという人は、省エネ人間として合格点が取れます。1℃高めに変えるだけでも、1-2割の省エネはすぐ達成可能です。その結果、影響を受ける食品があるならば、その食品だけの保管方法を考え直せば良いでしょう。

次に通勤に使っている車のガソリン代を20%削減したいと考えた人がいたとします。アイドリングストップやソロソロと加速する方法で節約できそうなガソリンは精々5%程度でしょう。そこで、一念発起して早起きし、倉庫から自転車を引っ張り出してきて週に1回だけ自転車通勤に切り替えたとすれば、自動的に20%のガソリンが節約できる勘定になります。雨の日もあるでしょうから、前日の天気予報のチェックは欠かせません。もし、勝手な通勤方法の変更を許さない「頭の固い」企業にお勤めの人は、仕方が無いので100%自転車通勤にするしかないですね。投稿者も企業に勤めて居たときには30年間自転車通勤で通しました。

上の例でお分かりのように、ソフト・パスにはお金や新たな設備の導入は必要ありません。必要なものは知恵と工夫と少しの汗(人力)だけです。

|

« 455 ハチドリ | トップページ | 457 感覚遮断症候群 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 456 ソフト・パス:

« 455 ハチドリ | トップページ | 457 感覚遮断症候群 »