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2007年10月28日 (日)

468 「創」エネルギー2

続きです。さて全ての形態のエネルギーが熱になって逃げてしまうとすれば、その熱を逃がさないで貯めておき、そこからエネルギーを創り出せば良いではないか、とのアイデアも出てくるでしょう。実際、いくつかの先進的な事例では、そのような取り組みも行われています。投稿者がドイツで見聞した例では、鋳物工場のクーリングタワーでキュポラ(小型の溶鉱炉)の排気ガスを冷やした水(温水)は、数十度の温度を持っているので、これを隣接する集合事務所ビルに暖房用として売っていました。単に川や大気に熱を捨てる事を考えれば、まさに工夫でエネルギーを創っている例だと言えます。しかしこの例でも熱を「貯めておく」訳ではありません。黙っていれば、環境に逃げていく熱にもう一働きしてもらうだけです。

しかしそういう目で身の周りを眺めてみると、結構温度が高いのに、そのまま捨てられているケースがなんと多い事でしょう。冷暖房という分野だけを見ても、熱の無駄を「見る」事ができます。夏、確かに気温は高いのですが、よくよく暑さを味わってみると、暑さの元は空や地面からの強烈な「熱輻射」であることに気がつきます。輻射エネルギーは、窓ガラスである程度は反射されますが、半分以上は室内に侵入します。外壁が暖まっているので、壁からもかなりの熱輻射攻撃が行われます。それを冷やすためには、エアコンの吹き出し口では10℃以下の冷たい空気を作り出す必要があります。結果として、室外機からは5-60℃もの温風を吹き出し、それでなくても熱い周りの空気を更に暖めるのです。

なすべき対策は、窓ガラスや壁の断熱(輻射熱の遮断)なのです。高度に断熱さえすれば、家の中はさながらトンネルの中の様になり、ごく小さなエアコンや上手くいけば全くエアコン無しでも過ごせるはずです。これも、結果としてみれば新たにエネルギーを創り出した事と同じ意味になります。

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