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2008年1月 5日 (土)

537 月力

さて月力です。月は、1970年代のアポロ計画の時代になっても、持ち帰った小さな石を一目見るのでさえ、長蛇の列に並び一苦労するような遠い存在でしたが、今回の「かぐや」のミッションで、かなり身近に感じることが出来るようになって来ました。月の成因については、まだ説が完全に固まっていませんが、地球に非常に近く(地球の直径の30倍程度の距離)に浮かんでいる、地球の質量に比べてもそれなりに大きい(ざっと地球の1%強の)月は、その及ぼす引力は地球の生物には少なからぬ影響を与えていると思われます。事実、人間を含む多くの生物は、かなりの程度月の引力にその体のリズムを支配されています。ほぼ1ヶ月の月の周期を基本とする太陰暦は、生物的には十分に意味のある、自然な暦であるとも言える訳です。

さて、月の引力(に加えて太陽の引力も少し関係しますが)によって引き起こされる現象の一つが海の潮汐ですが、特に内海や大きな湾が形成されている地域では、場所によっては数メートルにも及ぶ潮の干満が観測されます。これをエネルギーとして利用しない手はなく、実際ヨーロッパ(フランスやノルウェーなど)ではかなり大規模な潮汐発電所が建設されても居ます。

日本でも、瀬戸内や有明海などでは、干満によるかなり強い潮流が見られ、場所によっては発電の適地が見つかるかも知れません。月力は、地球が、月が存在する限り絶対に尽きる事の無いエネルギー源であり、ささやかですが上手く利用しなければならない、まさに「天の恵み」でもあるのです。まだ実用化されては居ませんが、この僅かな引力の変化を利用して、何らかの機械的なエネルギーへの変換を可能とするような、夢のある研究が行われても良さそうな気がします。少なくとも、投稿者が知る限り、そんな「おバカな研究」をしている人は(少なくとも日本には)いないようです。しかし、もし月の引力でささやかでも電気を起こすことができ、それで小さな灯りをともせるならば、とても夢があって何かうれしくなるのではないかと想像しています。65歳以降で、毎日が日曜日の身分になった暁には、そんな研究をしたいものだと夢見ています。

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