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2008年1月 6日 (日)

538 火力

いまや私たちの生活は、火力がなければ一日として成り立たないかも知れません。悲惨な例で申し訳ないのですが、過去に大地震に見舞われた地域では、殆どの火力(電気、ガス、石油など)が経たれた状態に陥ってしまい、精々頑張っても数日間しか耐えられなかっただろうと思われます。人々は、火力をエネルギー源とする電車やバスや車で通勤し、スイッチを入れれば電灯や冷暖房機が瞬時に使え、ガスで調理し、寒い時期は石油で暖房を賄い、日々風呂を沸かしてリラックスしている訳です。しかし、火力への依存度が増せば増すほど、それが災害などで断たれた時、或いはエネルギー資源の逼迫・価格の高騰、更には危険な温暖化の影響によって制限を受けることを考えれば、過ぎたる依存への危険度は日々増大しているとも言えるのです。事実、年末には、石油の先物価格もあっさり100ドル/バーレルを突破してしまいましたね。

その昔、人類は動物たちが恐れた火を手に取り、それをコントロールする術を見出しました。火(有機物の燃焼)は、得られる温度も高く非常に優れたエネルギー源であり、使用にも便利なものですが、先の「七曜の法則」に照らして見れば、比率として私たちはあまりにもこれに頼り過ぎている事は明らかです。地球規模の温暖化は一つの警鐘ではありますが、バランスの崩れの影響はこれだけでは済まない可能性があります。というのも、人類が人工的に作り出した環境が天然自然に与える外乱が、最終的にどのような結果を発現させるか、今の人類が持つ知識程度では予測がつかないからです。例えば、IPCCの科学者の総力を結集しても、やっと温暖化の影響だけが少しまともに予測ができるようになっただけです。今後の社会では、温暖化防止云々の前に、投稿者としてはこのバランスの崩れにこそ目を向けなければならないと、力説しておきます。

つまり、火力への依存度を如何に下げるかが、資源の温存につながり、温暖化などの環境悪化にも歯止めを掛ける最も有効な方法なのです。そのためには、火を「貴重なもの」として再度位置づけ、その効率的な利用と、無駄な火の使用を慎まなければならないでしょう。ご先祖さまが、慎み深く火を敬い、火を大切にしてきたことは、今でも各地の祭りや神社など年中行事にその名残を見つけることが出来ます。

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