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2008年1月14日 (月)

546 人力

人が力を出せば人力になります。意外かもしれませんが、人力の活用が環境悪化を防ぐには大きなカギを握っていると言っても良いでしょう。何しろ、大昔には、動力としては人力と畜力程度、これに加えても精々小さな水車や風車程度しかありませんでした。しかしいまや、人力資源は「60数億人力」までに急拡大しました。人は、瞬間的には1馬力(0.75kw)程度を出せますが、これは火事場の馬鹿力の場合であり、持続的に多分0.2-0.3kw程度が精々でしょう。しかしこれでもバカに出来ません。何しろ、60数億人力です。赤ん坊もお年寄りも含めて、平均0.1kwの出力が期待できるとして、60億人としても6億kwになります。1基で約100万kw原発と比べてみても、如何に大きな数字であるか分かると思います。

人力は、瞬間的に大きな力を出す用途には向いていませんが、小さな力を長い時間出し続ける目的には最適です。投稿者が若かりし時には自転車で良く旅行をしました。特に訓練しなくても1日に200kmくらいは平気で走れたものでした。勿論平均時速は20kmを少し超える程度ですので、10時間は走り続ける必要があります。

別の例ですが、小さなパワーの集積の例として、過去の偉大な建造物を挙げることができます。平均的なピラミッドを作るのに何十年掛かったか分かりませんが、何トンもある石を動かすためには、綱を引く人、コロを並べ替える人、石の上で旗を振って合図をする人などなど数十人が必要と思われ、それを何千個も積み上げるわけですから全く気が遠くなります。一方万里の長城は別の意味でも偉大です。長城の外側は大半が石を積んでいますが、中身は土の場合が多くなっているようです。その土を突き固めるための道具は2人で持ち上げ、落下させる槌だったようです。偉大なのはその長さです。何千キロにも及ぶ長城が、幾重にも築かれている訳ですから、人力パワー恐るべしです。これらの建造物を作るためにかり出され、働かされ、死んでいった数多の人々に思いを馳せます。そんなに遠くを探さなくても、身近でも標高400mの山のてっぺんに築かれた岐阜城の築城や木曽三川の治水工事なども、実際に現地に立つと、偉大な事業であった事が分かります。人間は筋肉という、たった数杯のご飯で動く、最も効率的な化学エンジンを持っている事に感謝し誇りを持つべきでしょう。

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