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2008年1月16日 (水)

548 ロボコンよりエコラン

最初に断っておきますが、これは決してロボコン批判ではなく、一つの提言です。投稿者は寒い地方に生まれ、地元の高専を卒業したので、高専ロボコンはそれなりに参加者側に立って見守ってきました。ものづくりに興味が持てない若者が多くなっている昨今、若い技術者のヒヨコがものづくりに熱中する姿は、メカ少年でもあった投稿者には本当にほほえましく感じられます。しかし、これも度が過ぎると、単なるメカオタクを作ってしまうのではないかと危惧してしまいます。ロボットは、産業用に本格的に導入されて(車ボディーのスポット溶接と塗装用など)既に40年ほど経過していますが、一方で40年も経って21世紀になっても、手塚治虫が予言したロボットは、影も形もないわけです。その最大の原因は、手で持てるくらいのコンパクトなパワーパック(動力源)の実現が全く見えていないことです。手塚は超小型原子炉を想像しましたが、しかし現実には、それでなくとも危ない放射能を人間の手が届く範囲内で使うことなどは、毛ほども考えられないはずです。従って、いまだに自立型ロボットの動力源は充電式バッテリーしかなく、もしフルパワーを出し続ければ、精々30分程しか動けないことになります。これが、たとえば自立型で実用的な介護ロボットが生まれず、案内ロボットや楽器演奏ロボット、或いは愛玩ロボットに留まっている最大の理由でもあります。

さてロボコンですが、毎年難しい課題が与えられ、それをクリアするため高専生たちが知恵の限りを絞り、ユニークな形のロボット達を生み出す姿にはそれなりに感動しますが、「テレビ受けする」ロボコンばかりが注目される事には抵抗もあります。それは、これらのロボット達が全く実用的ではないからです。学問である科学とは異なり「技術には、実用的である必然性」があります。それが技術(者)の存在理由だからです。

見て楽しい(お祭りとしての)ロボコンはロボコンとして、何か世の中の技術にインパクトを与える、「中身のあるコンテスト」も企画して貰いたいものだと常々感じています。例えば、乗り物で言えばソーラーカーや超省エネカーやスターリングエンジンを木炭で動かす車のコンテストなどが考えられます。1リッターのガソリンで1000km以上の距離が走れる乗り物や木炭や木質燃料で実用的に走れる車のアイデアに、若い技術者達の知恵を絞ってもらいたいのです。Pリウスでさえ、1リッターで走れる距離は精々30km止まりですが、若い彼らには100km以上は走れる実用的な車を開発してもらいたいのです。出走車のベースとなるエンジンなどのコンポーネントは、中古のS―パーカブ程度で十分ですからそんなにお金も掛からないでしょう。如何に、エンジンの燃焼効率を上げ、メカの摩擦を下げ、車体を軽量化するのかに知恵を絞れば、それらは即実際の製品を生み出す技術にも展開できるはずです。

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受信: 2008年1月17日 (木) 15時01分

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