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2008年1月26日 (土)

558 環境技術立国?

日本は環境技術で世界に貢献するのがどうやら今後の方向らしいです。政府のリーダーもその様に申して居るようです。しかし彼らの頭の中にあるのは、世界に冠たる省エネ・省資源技術とか言うものかも知れませんが、現実はといえば、過去に何とか公害を軽減した「公害対策技術」や太陽電池技術程度なのです。確かに日本は60年代から70年代に掛けて公害に苦しみ、それを何とかくコントロールできる技術は蓄積して来ました。その意味では、公害に悩み始めた中国を始めとする途上国に対して「公害」の悲惨な経験を伝え「公害防止技術」を売る事は可能だと思います。当面の洞爺湖サミットで、この底の浅い「公害防止技術」などで、他の国に評価されるかどうかは分かりませんが、少なくとも今後リーダーシップを取り続けることが出来るはずはありません。

日本には環境問題克服後に着地すべき、持続可能な産業のビジョンとそれをサポートする技術は決して育っていないのです。必要な環境技術とは、何度もなんども書いているように「持続可能な産業」に寄与する技術なのです。そのためには、持続可能に供給できる原料と同じく持続可能なエネルギーを探さなければなりません。先ず原料ですが、私たちは地下ではなく地上でそれを手に入れなければなりません。しかも、その原料は来年も十年後も百年後も持続的に入手できる必要もあります。たとえば、私たちの祖先は山の木を切って利用する一方、例えば50年後の子孫の繁栄を考えて植林を続けました。ほぼC・H・O+Nからなる植物体(バイオマス)がその最有力候補ですが、その利用技術はまだまだ寂しいレベルに留まっています。国や企業で燃料電池の開発に当たっている研究者の例え1割でもこちらに振り向けて欲しいものです。

ついで、持続可能なエネルギー源を確保する必要があります。太陽光が唯一で最大の候補ですが、それが弱くなる冬場や曇りや雨の日の、上手いバックアップ方法を編み出す必要があります。太陽光発電だけで解決できるはずもありません。電力を夜間にも使うためには、安価で無害で効率的なバッテリーの開発が必須です。熱の用途には太陽熱を直接利用する技術が必要です。この面でも、ハイブリッド車で先行するT社と家電やIT用に小型バッテリーの技術を持っている家電メーカーには大いに期待したいのです。当面はあまり儲からなくても、です。以上が投稿者の考える「本当の環境技術」の中身です。

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