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2008年1月27日 (日)

559 圏外投棄

温暖化問題に限らず、環境問題は全てゴミが原因だと、このブログでも繰り返し書いています。人間が住む社会は、よほどの未開の地で無い限り、自然を一度破壊し、再度人間に都合よく作り直した環境でもあります。そこでは、人間の役に立たないものは「厄介者」であり、排除すべき対象でした。例え、それが自然環境の維持にどれほど有用であっても、です。ダニやゴキブリやバクテリアやミミズやオケラなどは、全く無視されるか、多くの場合は故なく「迫害」されてきました。これの生き物を、人間以外は精々ペット程度しか住むことを許さない人工環境から締め出すために、川には護岸を張り、道路を農道まで含めてほぼ完全に舗装し、コンクリートで建物を作り、庭や田畑には殺虫剤を撒き散らしながらシャットアウトしてきたわけです。しかし、一方でゴミ(気体ゴミ=排気ガス、液体ゴミ=廃水・下水、固体ゴミ=廃材・ゴミ・焼却灰など)は、やはりこれも人間にとっては厄介者なので、人工環境の圏外へ投棄し、その最終的な分解や無害化を、自然環境側に押し付けてきたのだといえます。最近のニュースでも報じられているように、世界各地では温暖化を問題とする以前に、いまだに固体ゴミの問題が取りざたされています。ごく最近のニュースになっただけでも、フィリピン、台湾、イタリア、アルゼンチンなどなどが挙げられます。日本とて例外ではありません。ゴミの処分場が満杯だという問題は、自治体によっては今日明日の問題として非常に逼迫しているのです。これは、野放図な「圏外投棄」のしっぺ返しだと言っても良いでしょう。つまり、ゴミは自分達の目につかないところに放り出せば良い、という自己チュー行動の結果なのです。何度摘発されても、不法投棄は無くなるどころか、今も頻繁に発生し続け、悪徳業者と取締り側のイタチごっこが繰り返されています。

ゴミは見えない場所(圏外)にポイッと捨ててはいけないのです。ゴミを目の前に広げてしみじみと眺め、自分たちが住む圏内で何かに使いまわすことを考え出さなくてはいけません。もし、それが圏内で処理不能なら、圏外から今以上のゴミの原因(つまりは商品などのモノや余計な資源)を入れない工夫が必要なのだと考え直すべきでしょう。

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