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2008年1月29日 (火)

561 金ゴミ

お金が余っています。行き場を失ったオイルマネーやファンドマネーが、自己増殖の獲物を求めて、土地バブル、ITバブル、サブプライム、穀物、石油、金、宝石、レアアースなどなどへ、次々と流れ込んで行きます。投稿者は、無くても良いものをゴミと呼んでいますが、その意味で実態経済を超えてダブついているお金は、いわば「金ゴミ」だといえます。ゴミは常に厄介者ですが、金ゴミはもっと厄介です。つまり、お金には持ち主のハンコが押されていないので、主が代わればその金がどのような道筋を通ってきたかは無関係となりますので、自動的にロンダリングされ続けている「媒体」だといえるでしょう。しかも、普通の人には必要なお金と、金ゴミは区別がつきませんから、金ゴミをそれとは意識しないで、後生大事に抱え込む人も多いと想像されます。墓の中にまで持っていけないはずのお金を、それもその人が生きている間には絶対に使いきれない額のお金を、タンスや貸し金庫や天井裏に隠しているお金持ちもきっと多いのでしょう。

その人が、その人自身の時間を使って、まっとうな労働で得たものではない、株や投資や土地売買で得たあぶく銭は、何度も書くように、誰かの時間を搾取して得たものにほぼ間違いありません。働かずに儲けたお金の裏には、同じ額を失ったか取られた人が必ず居るはずです。もし、そんな犠牲無しにお金を儲けたと言い張るなら、それは、本来は未来世代が受け取るべきお金を先取りしたに違いありません。アラブの石油王は、間違いなく未来に引き継ぐべき石油資源を、今掘り出してお金を得ている先取り人間たちだと言えるでしょう。

さて金ゴミですが、このゴミを減らすのはかなり骨が折れる話になります。何故なら、これは社会の経済活動に伴って発生する、本当のゴミに比例して増え続ける性質があるからです。石油を掘りそれを燃やしても、地下資源を掘り出して製品を作っても、元々値段がない土地を地ならしして値段を付けて売り買いしても、会社価値に株価という値段を付けて売り買いしても、何をしてもますます増え続けるゴミなのです。つまりは、経済活動のレベルを下げて、実際のゴミを減らさない限り金ゴミも決して減る事は無いのかもしれません。このゴミが劇的に減るのは、世の中のバブルというバブル全て弾けて、金ゴミがただの紙切れになった時なのでしょう。そのときには、石油が買えずに寒さに耐え切れなくなった人々は、仕方がないので紙くずになったお札を焚き付けにして焚き火をするしかないでしょう。

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