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2008年1月31日 (木)

563 生き物

生き物について改めて考えて見ます。確かに、原始地球は火の玉で、ろくな大気(つまりは酸素を含む大気です)も無かったため、燃え尽きることなく地上に降り注ぐ流星の攻撃に曝されていた「無機の地球」であったはずです。それが徐々に冷えていき、マグマの中から沁みだした水を湛えた原始海洋が生まれ、その中の有機物から原始生物らしきものが生まれ出たと想像できます。原始生物が離合集散を繰り返して光合成を行う藻類のようなものが生まれ、その中にミトコンドリアを取り込んで活発に活動するバクテリアが形成されたと思われます。

生物の偉大な「発明」は、太陽エネルギーを利用した炭素+水素(つまりは炭化水素)の固定装置としての葉緑素による光合成、細胞を複製させる仕掛けとしての遺伝子=RNA(&DNA)、植物が固定したエネルギーを動物が代謝して活動するための仕掛けとしてのATP(アデノシン3燐酸)サイクルだといえます。動物だけに関して言えば、多様性を確保するための有性生殖でしょうか。これらの優れた仕組みを活用しながら、生き物たちは、小惑星衝突などの幾度かの壊滅的な生物絶滅事件を乗り越えて、現在あるような多様な生物圏を確立したと言えるでしょう。遺伝子のもう一つの特徴は、一度出来上がれば変化しないのではなく、DNAの分裂や再合体などのタイミングで、多様に変化(進化)を重ねる点にあります。その為、最初は単純であった生物は数億年という歳月を経て、今日あるような複雑で多様な生物圏が出来上がってきたのでした。

しかしながら、私たち人類が知恵を絞って作り上げてきた科学・技術には、自動的な進化の仕組みは組み込まれていません。最初に作った人間と違う子孫が、改良を積み重ねて、今ある科学・技術とそこから生まれる工業製品を作り上げてきたのです。その科学・技術は、もはや革新的な改良は期待できず、いまや飽和の時期を迎えた、というのが投稿者の認識です。他方で、その進歩には環境悪化の面からも強いブレーキが掛かったとも言えるでしょう。やはり、良識ある科学者や技術者は、生物を見習いここらで一度立ち止まって、今後の人類の進むべき方向を見定める必要がありそうです。

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