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2008年5月15日 (木)

667 秩序と無秩序

養老猛も「エコの壁」で指摘しているように、環境問題とは環境内の秩序を保つために、環境外に放り出された無秩序が引き起こした結果であるといえます。その無秩序は、目に見える(固体ゴミ)、汚れた排水(液体ゴミ)、空気中に排出される有害ガスや温暖化効果ガス(気体ゴミ)の順に、影響を与える周囲環境の面積は拡大していきますし、一方で影響の現れかたの時間的遅れ(タイムラグ)も大きくなっていきます。気体ゴミについてみれば、その影響の範囲はいまや全地球に及ぶ事態になって来ましたが、本格的な影響が現れるのは、しかし数十年後かも知れません。

突然、極端な例を挙げますが、テレビなどで時々紹介される「ゴミ屋敷」は、実は究極のエコ生活だとも言えるのです。ゴミ屋敷の家主は、自分の家や部屋の無秩序と引き換えに、外部環境には殆ど影響を与えていないからです。秩序を守るために「環境内」から放り出したゴミは、それを自治体や廃棄物処理業者が回収して、焼却あるいは埋め立て処理することによって、大気にCO2や少量のダイオキシンが放出され、埋立地の秩序はゴミの搬入によって乱されるわけです。

別の例ですが、車の排気管が車の後ろを向いているのは、排気ガスが有害物質を含んでいて運転者に害を与えるからに他なりません。後ろの車との間隔(数十メートル)の間で、車が作る乱気流が息苦しくない程度には排気ガスを拡散してくれるからこそ、ギリギリ許される気体ゴミのいまのところ合法な投棄行為であると言えるでしょう。もちろん例外的には、世界的な観光地などで、排気ガスを出す車が「条例違反」であるとして街から締め出されているケースもあります。いずれにしても、車を捨てて単車を移動手段に選んだ投稿者には、時としてトラックの側面から排出される真っ黒な排気ガスを見る時は、健康被害の恐怖に晒される瞬間でもあります。もちろん、必死に息を止めて、そのガスを吸わないようにしてトラックから離れます。とは言いながら、単車と言えど、たとえ車の1/3程度ではあっても、排気ガスを出している事に変わりない訳で、投稿者も実のところ胸を張って単車を転がしている訳ではありません。環境の無秩序(負荷)を増やしながら生きていかなければならない葛藤と毎日闘っているのですが、その中から生まれた独白がこのブログでもあるとも言えます。

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