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2008年7月 3日 (木)

716 紛いもの

環境にやさしい包装、リサイクル原料使用、レジ袋削減、カーボンオフセット付き旅行などなど。最近は、モノやサービスを売る際のキャッチコピーとして、環境保全に関わるキーワードが氾濫しています。それはそれで温暖化防止や環境保全につながるのであるから良いではないか、という声も聞こえてはきます。しかし、それらの販売元の「売らんかな」の姿勢には辟易します。例えば、リサイクルするには廃棄された製品の回収運搬、清掃、分別、再溶解、製品への再生など、膨大な手間とエネルギーが必要になります。電力の塊であるアルミニウムなど少数のモノを除いて、多くの製品ではリサイクル品の方が実は環境負荷は高いのです。

また、カーボンオフセット付き製品や旅行ほど、「環境保全は金で買える」という間違った態度を助長する安直な仕組みは存在しないでしょう。何しろ、販売者は飛行機に乗って旅行しさえすれば、環境保全に寄与できるなどという「ウソの宣伝」を堂々と行う訳ですから。確かに、旅行会社はどこかの国の植林事業にいくばくかのお金を出して、その結果ささやかな植林が行われるのかも知れません。しかし、実際にその木が二酸化炭素をドンドン吸収するまでには最低でも10-20年は必要でしょう。また、どこかの国で「余った」排出権を買う場合でも、それが何故余っているかについては何も議論がなされないままです。多分殆どの排出権は、京都議定書を批准していない途上国から勝手に買ったものだと想像されます。

極端に言えば、自分たち自身がなんらの犠牲を払わずに、また辛抱も無しに、環境保全に寄与できるなどと誘う「商品」は全て紛い物の仕掛けだと断言できる様に思います。全ての健康で最低限の生存に必要な限度を少しでも超える利便やアメニティは、程度の問題はあるにしても、過剰でムダな活動であり、エネルギーと資源の大量消費と結果としての廃棄物の大量排出に支えられたものだからです。

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