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2008年7月 5日 (土)

718 リサイクルしない方法

続きです。ダンボール箱の例で、「ムダなリサイクル」をしないで済ます方法を考えて見ます。ダンボール箱は、例えば農作物を傷めないで輸送する方法として、日本では完全に定着していますが、他の国を眺めて見みれば実は例外的な輸送方法です。海外では多くの場合、トラックや馬車に直積みか、精々麻袋や木箱やプラスチック容器など何度でも使える入れ物を使い、多少の傷は問題とならずに流通させている事でしょう。しかし、日本の消費者は傷物の野菜や果物を断固拒否する「性癖」を持っています。これは非常に困った事で、これが無くならない限り、ダンボール箱の無駄も無くす事はできないと思われます。

繰り返し使えるリターナブルコンテナも、工業製品の流通では随分普及してきましたが、現在でも食品や衣料・雑貨の類への応用は、非常に例外的です。個々に確認したわけではないのですが、精々大手流通企業が限定的に試行している程度です。さて、前夜か朝一番にトラックで運び込まれ、その日に店頭に並べられる商品が開梱され、不要になったダンボール箱はバックヤードに運ばれます。しかし、箱を開ける手間、箱を畳んで台車でバックヤードに運ぶ手間を考えれば、毎日毎日積み重ねているムダは膨大なものがあります。中規模のスーパーでさえ何百個ものダンボールを潰しているわけです。使い捨ての箱を使わない搬送方法は無いものでしょうか。

いくつか考えられそうですが、工業製品と同様にリターナブルコンテナにする方法は最も有力です。問題は、毎日配送がされない場合で、空コンテナを発送元に送り返す便が確保できない訳です。工業製品や部品の搬送では、多くの場合毎日、極端な場合には日に数回も配送されるので、空のコンテナ(空コン)の返送問題は少ないのです。空コンの返送に最も有力な方法としては、コンテナを規格化する手法があります。帰りのトラックは、別の荷物を運ぶ可能性もあるため、運び込んだのと同じ数のコンテナを、「折り畳んだ状態で」持ち帰り、発送元に返却します。コンテナに馴染まない大型の製品に関しては、これも規格化されたパッド状の緩衝材で保護します。パッドはマジックテープやファスナーなどでどんなサイズにでも拡大縮小できる様にしておけば、使いまわしも問題なく出来るでしょう。これは、一案ですが、メーカーと小売が本気になって取り組めば、いくらでも良い知恵が湧いてくるはずです。

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