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2008年7月17日 (木)

730 帆走漁船

石油価格の高騰に伴う、漁船の採算性悪化に伴って、休漁のニュースがにぎやかです。集魚灯の電力が馬鹿でかいイカ漁や、遠洋の漁場まで長い航海をしなければならないマグロ漁などは、燃料費の増大圧力に耐え切れず、品薄感を演出してでも市場価格を少しでも上げるために、一時休漁をせざるを得ないのでしょう。

しかし、燃料の値上がりを、ただ手をこまねいて嘆き、果ては政府に休漁補償を求めるなどという他力本願の態度は実に情けないものに見えます。こんなご時勢こそ、知恵の見せ所があるはず、と頭を切り替えるべきでしょう。燃料費が馬鹿高くなったのなら、燃料を使わない漁法を考え出すべきでしょう。例えば、霞が浦や汽水湖では昔から帆船を使った漁法が発達していました。近代的な漁船でも、漁場に向かう時や、網を引くときに、帆を併用すれば、使う燃料は何割も削減できるはずです。帆を張るためには、船の安定性を高めるために、船底にキールやバラスト(錘)を追加して船体の重心も下げるなどの改造が必要がありますが、結果的には転覆にも強い船となるでしょう。その分、いくらか積荷量が減るのは仕方がない事です。

一方、イカ釣り船など、集魚目的で、強力な電灯を多数装備している種類の船もあります。工夫が足りないのは、使っている電球が白熱灯(或いはハロゲンランプかも?)であるという点です。彼らは、イカが、或いは特定の魚が好む光の波長を真面目に調べた事はあるのでしょうか。その波長が特定でき、その波長を多く出すLEDを使えば、電力は何分の一かには削減できるでしょう。光が弱いなら、海上から照らさずに、耐圧ガラスなどの容器に入れて、海中にぶら下げればよいでしょう。更には、イカや狙う魚が好きな(嫌いな)波長の音なども併用すれば、より集魚効果は大きいはずです。

そんな漁法が工夫されたという話はあまり聞きませんので、多分彼らはただ燃料費の高騰を、指をくわえて嘆いているだけなのでしょう。人間、とことん困窮しなければ良い知恵は出せないのかも知れません。投稿者としては、もう一段の燃料高騰を待つこととしましょう。

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コメント

> 彼らは、イカが、或いは特定の魚が好む光の波長を真面目に調べた事はあるのでしょうか。その波長が特定でき、その波長を多く出すLEDを使えば、電力は何分の一かには削減できるでしょう。

 その道のセミプロな者ですが(笑)
釧路の漁業関連の発明家が(マグロの自動巻き上げなんかはほとんどここで作ってますが)LEDも実用化したんですが、
不思議とイカが集まらないんですね。
追々改良されるとは思いますが、イカは贅沢で省エネはきらいなのかなぁ。

投稿: Moon(カウンセラー仲間) | 2008年7月18日 (金) 00時51分

 先のコメントに誤りがありましたので訂正します。
釧路の漁業関連の発明家ではなく、函館市の株式会社東和電機製作所、社長浜出氏でした。最近、燃料の高騰を背景として、環境カウンセラーさんの言葉のように、この技術が再び見直されています。

投稿: Moon | 2008年7月22日 (火) 11時43分

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