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2008年7月29日 (火)

742 何時の太陽?

夏休みになって、何回か「ソーラークッカー」の工作教室の講師を頼まれました。片側にアルミコーティングを施したダンボール紙を切って折り曲げ、テープで張り合わせて17面体のパラボラを作ります。そのパラボラの底に鍋を置けば、夏の強い日差しの中では、立派にジャガイモも煮える事になります。子供に「太陽の力」を実感させる実験です。このブログでも「太陽生活のススメ」について何度か書いていますが、まさに太陽光だけが持続可能に全ての生物を支えるエネルギー源になり得るわけです。その太陽光が地上に注いだ結果として生ずる熱が、温暖化効果ガスによって、数度高くなるという困った事態が、いまや世界各地で大騒ぎを起こしています。

やらなければならない事は、確かに太陽光(エネルギー)の利用ではありますが、ただしそれは「今の太陽の利用」である必要があります。石炭も石油も、勝手に地上に生じ、地下に埋まってしまったわけではありません。どちらも何億年もの生物活動の結果、太陽エネルギーが固体や液体の形で固定されたものでした。だからこそ「化石エネルギー」と呼ばれるのですが、化石の埋蔵量には限界があることも間違いありません。今問題になっているのは、化石の出方が減るのが早いか、その化石を燃やして放出されたCO2NOx、SOxによる気象への我慢できない悪影響の出るのが早いかの競争であるわけです。

一方、今の太陽の利用には、基本的には制限を設ける必要はありません。「基本的に」と言ったのは、太陽光は植物や動物といった自然界の「人間以外の構成員」との奪い合いになりますから、無節操な太陽光の利用は、自然破壊にもつながるからです。しかし、家屋やビルお屋根や道路ののり面、駐車場の上のスペースなど、すでに人工的に開発された場所での利用は、生物とのあらたな競合は避けられます。

そこに、太陽光発電パネルや、太陽熱温水器や、太陽光採光による照明や、何より植物を植えて、太陽光を利用すれば良いわけです。太陽光発電や温水器でのエネルギー利用は「現金」、植物は、収穫までに数ヶ月を要するので、数か月分の太陽光の「貯金」で、木材に至っては数十年の「定期預金」に当たるわけです。いずれにしても、自分が使う分は自分で貯蓄するのが基本ルールですから、過去の太陽エネルギーの「埋蔵金」を一方的に取り崩す今の化石エネルギーの使用状況は、明らかなルール違反であることがわかります。

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