882 ドルを考える
世界の基軸通貨と呼ばれているドルについてすこし考えて見ます。ドルの趨勢は、環境問題にも少なからず影響があると思うからです。ドルは、ニクソンショックまでは、金への交換が保証された兌換通貨でした。しかし、全世界の金の保有量は、エジプト時代に比べてもたった2倍にしかなっておらず、電化製品などへ多量に使われる時代に至って、兌換を補償する役目を放棄せざるを得なかったと思われます。その時代の流れがニクソンショックを起こしたのかも知れません。
さて、ニクソンショック後も、ドルの機軸通貨としての役割は衰えませんでした。それは、アメリカの旺盛な購買力の前に、日本を含めた工業国がひれ伏した結果でもありました。プラザ合意によって、他の国々の通貨に対してドルが切り下がっても、ドルの購買力は一定の力を維持していたのでした。それは一国でB国ほどモノや食糧やエネルギーを消費している国は存在しないからに他なりません。
さて、サブプライムローンの崩壊によって、信用不安が広がっている現在においても、ドルは一定の価値レベルを維持できているのでしょうか。多分それはYESでしょう。何故なら、ユーロはまだまだ基軸通貨として流通するほどの歴史を重ねていませんし、何よりドルの価値を弱める事は、これまでそれに依存してきた国々も、本当にドルが崩壊した暁には、自国内にも取り返しのつかない信用不安を抱える結果となるので、あわててそれにブレーキを掛けるはずなのです。B国べったりの日本やオイルダラーに依存している産油国のみならず、例えばBRICS諸国もやはり実態はドル依存国の同士なのです。しかし、経済に素人の投稿者でさえ心配するのは、価値がかなり切り下がったといえ、今のドルの価値でさえ、まだバブル要素を内在しているのではないか、と言う点です。つまり、言葉を換えれば、それは「消費マシーン」であるB国にモノを買わせ続けるために、今も多くの国々が、ドルの価値を無理やりに支えているのではないかと言う懸念なのです。
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