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2009年1月30日 (金)

926 永久機関

サイクルやシステムを動かすためには、その為の仕組みとエネルギー(燃料)が必要です。古い時代から、人々はエネルギーを加えなくとも、動き続ける「永久機関」を夢見て、発明家がこぞって挑戦してきました。実は、その原理が否定されてしまった今の時代でも多くの「発明おじさん」達が同じ挑戦を続けているのです。まあ、それはおじさん達の生き甲斐でもあるでしょうから、仕事をそっちのけで奥さんから三行半を突きつけられない限り平和な趣味でしょう。

さて、現代の社会の仕組み、経済の仕組みのシステムはどうなっているでしょう。社会のインフラでハードウェアの部分を動かしているエネルギーは疑いなく石油です。一方、経済システムを動かしているのは、「過剰なお金」だと言えます。以前にも書いたように、お金とは、本来は人の労働時間を使う権利ですから、60数億人の労働に見合うお金以上は、実は過剰なお金だと言えます。そのお金はどこから出てきたかと言えば、それは地下からだと答えます。地下資源が十分に使えなかった時代、地上の資源だけで地球が養っていける人口は、多分数億人が限度だったはずです。地下資源が潤沢に使えるようになった20世紀後半に、人口は爆発的に増加し、経済システムのエネルギーである、過剰なお金もドンドン増え続けたのでした。

とは言いながら、今の経済システムが永久機関ではないことは、少し考えただけでも分かります。実際、昨年後半以降、経済機関の燃料(資金)が急速に減ってきています。資金はどこから生まれていたかですが、仕掛けは比較的簡単です。経済機関のエンジンは、かなりの部分がB国にありました。実のところ彼らの「浪費癖」がその原動力だったのです。彼らは、モノ造りをやめて海外から大量に輸入し、大排気量の車をガンガン乗り回し、バス代わりに飛行機を使っています。貯蓄をしないで、レジャーに奔走し、しかし投資には熱心でした。このエンジンを動かすお金は、結局のところ、石油の値上げと消費増加で膨らみ続けたオイルマネーと、世界の工場となったアジアマネー(日本や中国や韓国など)がB国に流れ続けたのです。この流れが順調である限り、このサイクルは回り続けると期待されていましたが、B国の「普通の人が普通に行っていた」、住宅投資がもはやお金を生まなくなって以降、経済エンジンを動かす燃料が不足し始めたのです。

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