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2009年2月 1日 (日)

928 永久機関3

現在の経済システムを動かしている、もう一つのエンジンは、経済社会の仕組みそのものにあります。判りやすい例で言えば、日本の国がそうであったように、経済の成長期には第3次産業(いわゆる流通業やサービス業など)に従事する人の割合が急激に増加します。彼らは、モノを作ってはおらず、その意味では「純粋な消費者」なのです。したがって、その人口割合が増えること自体、人口がそれほど増えていなくても、需要は確実に増えるという仕掛けです。しかし、これも持続可能な動きではありません。日本では、製造業の人手が減りすぎて、ついには海外から働き手をかき集めてこなければならなかったのです。その既成事実を合法化するためには、派遣労働を法制化するしかなく、それが現在につながる労働問題の発端ともなっています。

3次産業の野放図な増加傾向も、やはり永久に持続可能なものであるはずがありません。誰かが家畜や作物を育て、誰かが日用品を作り、誰かが家を建て、誰かが布を織り衣服を作らなければなりません。それを、加工・梱包したり売り買いしたりする仕事は、本来は副次的な作業であったはずなのです。農林業や基本的な産業をないがしろにし、何処かの国で作られたモノに相場を張り、流通させるだけの今のシステムは、どう考えても「適正なレベル」まで戻さなくてはなりません。そのレベルがどの程度かと問われれば、現在の2/3ではないことは明らかで、少なくとも半分以下ではあるはずです。

と書くのは簡単ですが、2/3-1/21/6ですから、6000万人以上の労働人口を抱える日本では1000万人以上が、製造業や農林水産業など、より基本的な産業へ移動しなければならない勘定になります。戦後60年かけて作られた今の仕組みを、1-2年で変えることはできません。しかし、時間はそれほど残されているわけでもありません。環境悪化と、世界規模での20世紀型システムからのパラダイム変化の兆候を考えれば、この10年を正念場と捉えなければならないでしょう。その、国の方向を定めるべき「リーダーもどき」達が、毎日繰り返す茶番劇を眺めていると、暗澹たる気持ちにならざるを得ませんが・・・。

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