« 929 真の永久機関 | トップページ | 931 休題(風邪はひかない) »

2009年2月 3日 (火)

930 真の永久機関2

お天道様への依存を強める社会では、資源もやはり地下から掘ってくるわけには行きません。先ずは、日本でも比較的資源量が多いバイオマス、とりわけ木材や、竹や、農業残渣などの活用を考えなければなりません。しかしながら、木材に関して言えば、国産材の利用は非常に限定的で、1億トンにも迫る量が海外から入ってくるのです。その一方では、ご先祖様が急斜面をものともせずに植え続けてくれた杉やヒノキは、全く手入れが行われずに放置された結果、込み合ったヒョロヒョロの林になり、ちょっとした台風や豪雨で簡単になぎ倒される有様です。

先ずは、これらの林の間伐が不可欠です。そうしなければ、太い木材が残らないからです。しかし、間伐が行われただけでは不十分です。枝打ちが行われない木材は、根元の方まで枝が張り、結果「節」だらけの「使えない木材」となってしまうのです。枝打ちのためには、さながらサルのように身軽に木に登り、ナタで枝を払う技を持った多くの人たちが必要です。今、国や県が行おうとしているのは、お金を払って、不況業種になった建設業の人たちに、間伐をしてもらう程度の「対策」しかありません。10年後や20年後、山には切り倒されて朽ちつつある伐採材の「死骸」と、太くはなったが枝が張ってとても売り物にはならない杉、ヒノキの山が残るだけです。

打つべき手は決まっています。先ずは山をしっかり観察して、木材資源として残すべき地域と、伐採して植え替えるべき山を色分けすることです。木材林はお金と人を入れて計画的にしっかり手入れを行う必要があります。つまりは間伐と下草刈と枝打ちです。一方、伐採林から出た木材は、新たな「木質原料活用産業」の原料として、固形燃料や木炭やDMEやその他の木材抽出物の原料としてしっかり活用します。伐採された山には、計画的に針葉樹と広葉樹の混合林を植林することになります。その姿は、上手く計画さえされれば、たぶん戦時中に皆伐されてしまう前の、本来そこにあった自然林や少し人間の手が入った「半自然林」に近い姿に戻るはずなのです。

|

« 929 真の永久機関 | トップページ | 931 休題(風邪はひかない) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 930 真の永久機関2:

« 929 真の永久機関 | トップページ | 931 休題(風邪はひかない) »