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2009年2月 6日 (金)

933 ハンドパワー(道具産業)

ハンドパワーと言っても何もサングラスを掛けたマジシャンの話ではありません。文字通り手力(てぢから)のことです。たぶん普通の人の握力は、女性では20-30kg、男性では30-50kg位でしょうか。先日、出先で次の予定までにポッカリ時間があいたので、名古屋駅にあるTハンズの売り場を冷やかしていました。売り場で特に目に付いたのは、手動のエスプレッソマシンやハンドスクイーザ(ジューサー)、ハンドフードプロセッサーなどでした。つまりは手の握力を利用してコーヒーや果物を搾り、調理をする道具たちです。いずれにしても、これらは電気の力で動く「機械」ではなく、人力で動かす「道具」なのです。特にハンド・エスプレッソマシンは、デザインも洗練されていて、もし値段が1万円以下だったら即刻買っていたかも知れません。残念ながら、輸入ものの電気式コーヒーメーカーが買えるほどの立派な値段だったので、今回はあきらめました。

しかし考えて見ると、ハンドパワーや脚力を連続のパワー源と考えて、それを利用した簡単な機械(ここでの機械とはmachineではなくgadgetの意味です)や道具の可能性は、もっと広がっても良さそうです。つまり、機械や道具を使って、そのメリットを受ける人自身がパワーを出すわけですから、究極のエネルギーの地産地消の仕掛けになります。ハンドルを回して、充電するラジオやハンドドリル、あるいは運転者自身がエンジンとなる自転車、あるいは昔使っていたような足踏みミシンや脱穀機などなど。ハンドパワー(握力や腕力)やマンパワー(人力)の可能性はまだまだ広がると思われます。これは、来るべき時代の、古くて新しいビジネスの種に十分なり得ます。つまり石油を多量に消費し、その重量が1トンもある車を作る産業が無くなっても、重量が車に比べ2桁も軽い15kg程度の自転車産業は、どんな時代になってもそれなりのレベルでは生き残るということでもあります。言葉を換えれば、車1台の資源やエネルギーで、自転車は100台近く製造でき、しかも自転車を転がすのに何らの化石エネルギーも使わないという意味です。ましてや、ハンドツールや道具を作る産業は、人類が続く限り永久不滅でしょう。

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